ぱちっと止まる総入れ歯|インプラント歯科の横浜歯友会 戸塚駅前内藤歯科

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ぱちっと止まる総入れ歯|インプラント歯科の横浜歯友会 戸塚駅前内藤歯科

ぱちっと止まる総入れ歯

総入れ歯

以前にもロケーター義歯についてコラムで紹介させていただきましたが、今回は当院にいらした患者様のロケーター義歯の症例をご紹介させていただきます。
総入れ歯が定着しなくてお困りの方へ。総入れ歯とは上の歯が一本もない方、または下の歯が一本もないという方に入れる大きな入れ歯のことです。この総入れ歯は安定する場合もあれば、安定しない場合もあります。ここでよく皆様がされる誤解があります。うまい歯医者さんで総入れ歯を作れば100人中100人の総入れ歯が安定すると思っていらっしゃる方が多いのですが、そんなことは決してありません。総入れ歯が安定するかしないかは患者さんの骨の隆起によります。骨の隆起が大きい場合は安定します。上の総入れ歯の吸着はかなり強くなかなか外れませんし、硬いものもしっかりと噛めます。異物感さえ克服できれば保険の総入れ歯でも全く問題ありません。しかし骨が吸収してしまった場合、総入れ歯は安定することはありません。特に下の総入れ歯は安定しにくいです。それはどんな名医や腕が良い歯科技工士が作っても物理的に不可能です。理由はとりつく島がないからです。総入れ歯をあちこちの歯医者さんで何回作り直しても、安定せず、くしゃみをすれば飛んでいってしまう方は、私の肌感覚ですが100人中20~30人くらいはいらっしゃるのでは無いかと考えています。このように骨の隆起に恵まれない方の最終手段としてロケーター義歯を考えてもよろしいかと思います。ロケーター義歯はインプラントを数本使います。最低2本、3本の場合もあれば、できれば4本使うと安定します。

ぱちっと止まる総入れ歯をご存知でしょうか?インプラントを数本入れて、ロケーターという出っ張りをつけて、そこに総入れ歯をぱちっとはめ込みます。食事中取れることはありませんし、硬いものでもしっかり噛めます。通常の総入れ歯よりも小さく作れるので異物感もだいぶ少なくなります。外して洗えば清潔を保てます。歯ブラシもしやすくなります。今回はロケーター義歯という、特殊な総入れ歯をご紹介します。ロケーター義歯を入れた方の実際の画像をご覧ください。

最初の症例の方は上顎に4本のインプラントを入れて、それぞれにロケーターを取り付けた方です。

ロケーター義歯 上顎

はめるロケーター義歯

金色の部分がロケーターです。この方は、総入れ歯で苦労された親族を見てきて、自分の歯が全部抜けたらロケーター義歯にすると決めていらっしゃった方です。それまでは数本自分の歯が残っていたので、大きな部分入れ歯を入れていて、発音障害にも悩まされてきました。上顎を覆うプラスチックがとにかく嫌でこの部分をなくしたいと常々おっしゃっていました。以前の部分入れ歯よりも安定するので物が噛みやすい、隙間から多少食べ物は入ることはあるけれども外してすぐに洗えるので、清潔で気にいっているとのことでした。ロケーター義歯は上顎でもUの字型で制作して問題ありません。そのためすっきりとして発音がしやすいとおっしゃってくださいました。また、自分が将来ボケて介護状態になった場合に、介護する人が歯も磨きやすいし、ロケーター義歯の方が安心とおっしゃっていました。また、質問でMRIを撮るときにロケーター義歯というのは大丈夫なのと聞かれましたので、「ロケーター義歯もインプラントもMRIは問題ありません。義歯を外してからMRIをとってください。MRIで問題となるのは磁石を使った入れ歯であり、ロケーターは磁石を使いませんで、覚えておいてくださいね。」と説明しました。下の歯はしっかりとありますので、一生残るよう予防をしていきましょうということになっております。
ロケーター義歯の着脱の感想につきましては、当院YouTubeにてご紹介させていただいておりますので、こちらからご覧ください。
次の方は、上も下も総入れ歯でして、上の総入れ歯はなんとか安定するのですが、下の総入れ歯で長年悩んでいらっしゃった方です。下顎の骨の吸収が強く何件も歯医者を回ったけれど安定しなかったため、意を決してロケーター義歯にしました。下顎の奥の骨がなかったため前の方だけインプラントを3本打ってロケーター義歯を装着しました。これにより取り付く島ができたため、はじめて総入れ歯が安定しました。

ロケータ症例

総入れ歯

ストローマンインプラントの10年後の生存率は約99%。下顎のロケーターを安定させる最低の本数は2本であるため、将来1本失った場合に再手術をしなくてすむように、3本のインプラントを入れました。今まで噛めなかったものが噛めた、歯応えのあるものを久しぶりに食べられて嬉しかったとおっしゃっていただけました。また、着脱は慣れたら自分で簡単にできると使い勝手の良さも喜んでいただきました。全く安定しなかった下の総入れ歯の調子がよくなったこともあり、そうなると上の入れ歯も更なる安定が欲しいとのことでしたが、私はいまのところ、上は総入れ歯ではまずまずの安定が得られていると思いますので、インプラント手術は消極的に考えております。この方のように上下総入れ歯の場合は、下の総入れ歯の安定が悪いことが多いので下だけロケーター義歯にするなんて選択は非常に良い方法かと思います。

ロケーター義歯をまとめます。ロケーター義歯とは、インプラントを使った方法です。インプラントの上に金色のロケーターを取り付けます。総入れ歯の方にロケーターに噛み付くゴムパッキンを取り付けます。ゴムパッキンとロケーターとの摩擦力により総入れ歯は安定します。4ヶ月ほど治療期間がかかります。その間は今までの総入れ歯をご使用しただけます。ロケーター義歯はオールオン4とは違い、着脱式の総入れ歯が安定する方法です。つまり食後はご自身で外していただき洗う必要があります。全て自費治療になります。価格は当院HPに記載しておりますので、ご興味のある方はこちらからご覧ください。骨の少ない方、持病があり手術ができない方は適応外になります。着脱が嫌な方、入れ歯の異物感が耐えられない方は向いておりません。また、ゴムパッキンは消耗品ですので数年に1度交換する必要があります。お口の中の清掃のしやすさから、これからの高齢化社会には向いている方法だと個人的には考えています。横浜近郊で総入れ歯についてお悩みがある方、当院へご相談ください。当院ではインプラントをはじめ、一般歯科、小児歯科、ホワイトニング、予防と幅広く行っております。患者様のお話をゆっくりと丁寧に伺い、最適な治療をご提案しますので、お気軽にご相談ください。

記事監修者

戸塚駅前内藤歯科 院長 内藤克仁

戸塚駅前内藤歯科 院長
内藤克仁(ないとうかつひと)

平成18年に横浜市戸塚区にて内藤歯科を開業。
令和3年より戸塚駅前内藤歯科を開業し、ストローマン社製インプラントを専門に歯科治療を行っています。
患者様に寄り添った治療を心掛けています。