抜歯後の選択肢(奥歯編)〜後編〜|インプラント歯科の横浜歯友会 戸塚駅前内藤歯科

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抜歯後の選択肢(奥歯編)〜後編〜|インプラント歯科の横浜歯友会 戸塚駅前内藤歯科

抜歯後の選択肢(奥歯編)〜後編〜

抜歯後の選択肢

前編では抜歯後の説明4つ(ブリッジ、入れ歯、インプラント、歯を抜いた後何もしない)をご紹介しましたが、後編では他にも2つの方法を紹介したいと思います。

(+αの1つ目)矯正治療
例えば5番を抜歯、歯並びが悪い場合には矯正をして歯の隙間を埋めるということが考えられます。確かにレアケースかもしれないですけどね。

(+αの2つ目)親知らずの移植
例えば、下の6番を抜歯して、その日のうちに上か下かの親知らずをさらに抜歯して抜いたところに移植をするという方法です。結論から申し上げると、私のクリニックの親知らずの移植は行っておりません。理由は自分の歯の移植と聞くと確かに聞こえはいいのですが、移植手術は実際結構大変なんです。インプラントの手術よりもよほど大変だと思います。まず、親知らずを抜くという場所も結構大変なんですが、さらに、親知らずの形に削らないといけないんです。そうすると骨を削る量も多くなり、術後の腫れや痛み、感染リスクは大きくなります。つまり手術がインプラントでも大変だというのが1つ目の理由です。2つ目は生存率です。親知らずの移植は、5年で論文によってですが70%から90%、それに対してインプラントの10年生存率は98.8%。これを比べるとかなり分が悪いということになります。3番目は1本欠損しか対応ができないということです。そのようなことを考慮すると、確かに歯根膜の噛み応えの部分は利点としてありますが大変な手術をした上でインプラントよりも持ちという部分で分が悪いので現時点でインプラントよりも親知らずの移植を積極的にお勧めするという合理的な理由がないという風に考えております。私が患者さんであれば間違いなく親知らずの移植ではなくインプラントを選ぶと思います。ここは歯医者によっても意見が分かれるところですから、私の個人的な一意見だという風に考えてください。
本題である「奥歯を抜いた後、インプラント・入れ歯・ブリッジ・抜いたまま何もしない」という4つの選択肢にはそれぞれメリットとデメリットがあります。よくご質問いただくんですが「結局どれがいいの?」と言われます。それは患者さんによって答えが違うんです。骨のある方・ない方、費用が出せる方・出せない方、異物感に寛容な方・寛容でない方、歯を削るのに抵抗がある方・ない方、みなさんそれぞれ違うんです。そのため、この方法がいいということより、この方法は嫌だと消去法で考えていくのがいいかと思います。例えば、仮にあなたが第1に歯のないことが嫌だということになれば何もしないという選択肢はなくなります。第2に手術が嫌だということになれば、インプラントはなくなり、第3に歯を削るのは嫌だということになればブリッジはなくなるので、消去法で入れ歯の一手ということになるわけです。このように嫌なことを順位付けすることによって堂々巡りならず、合理的に判断ができるかと思いますので参考にしてみてください。どうしても決められない迷ってしまうということであれば、まずは保険の入れ歯という選択をしてください。判断を数ヶ月先に延ばしてみましょう。今すぐに決める必要はまったくないんです。ここからは話は4つの選択肢から少し話が逸れますが大事な話なのでもう少しお付き合いのほどを。あなたに歯の悩みがある今だからこそ気づける話、聞いていただきたい話だと思うのです。
そもそもあなたはなぜ歯を失うことになったのでしょうか。
虫歯ですか?
歯周病ですか?
歯根破折ですか?
ではなぜそうなってしまったんですか?
その犯人は実は「プラーク」なんです。プラークって聞いたことありますよね?
プラークとはこの歯の表面にくっついてる、黄色くて白くてネバネバしたものなのです。
このプラーク3000倍の顕微鏡で拡大して見てみましょう。

口腔内細菌

当院では、皆さんにこれ見ていただいてるんですが、プラークを顕微鏡で見てみると、もう皆さんこんな感じなんですね。歯の表面で細菌が大繁殖して細菌国家を作ってるようなものなんです。こんな細菌たちがあなたの歯の横にびっしりとついていてただ見えないだけなんです。そして虫歯や歯周病を引き起こすんです。プラークの放置により、あなたは歯を失ったわけです。プラークがなければ、そもそも虫歯や歯周病というのは起こらないです。これからあなたが入れ歯を入れるにしても、ブリッジを入れるにしてもインプラントを入れるにしても、たとえ抜いたまま何もしないという選択をしたりしても、プラークを取り除くことの重要性に気がつくことが出来なければブリッジを失うかもしれない、インプラントを失うかもしれない、また他の歯を失うかもしれない。結局数年後はまた同じ選択をする羽目になりますよということになります。と聞くとどうでしょうか。「プラークを取る重要性が身にしみませんか?」
今お困りのあなたになら刺さる言葉だと思うんです。失った歯は確かに残念なんですが、それによりプラーク除去の重要性にあなたが気がついて他の歯を守る礎になったのであれば、まだ良しとして切り替えて生きていきましょう。歯を入れるといったようなこのような修復物、肉眼的に理解がしやすい治療すなわち4つの選択肢ばかりに目が行きがちですが、実はそんなことよりも、肉眼では見えませんが3000分の1の世界の細菌、プラークがあなたの本当の敵があり、歯を守りたいなら一生プラーク除去は定期的に行なっていかなくてはなりません。プラークを見たらこうなっていると、イメージを持ってください。そしてプラークに対して危機感を持ってください。
家での歯ブラシでは、プラーク・歯石は落としきれません。それはプラークを赤染してみればよく分かります。小学校の頃にプラークの赤染をご経験された方は多いのではないのでしょうか?多くの方が半分以上磨き残しています。プラークがべったりついてます。自分では歯を磨ききれないという認識を持っていただいた方がいいでしょう。よって、歯科医院にて歯科衛生士による定期的なクリーニングを受けていただき、プラーク・歯石を落としてもらいましょう。
少々脱線は長くなりましたが、今回のお話の抜歯後の4つの選択とは定期的なプラーク除去をした上で、初めて意味があるものだと思ってください。
抜歯後の治療でお悩みの方は横浜市戸塚区にあります、医療法人社団横浜歯友会 戸塚駅前内藤歯科へへいらしてみませんか?ゆっくりとお話を伺います。お口の中のお悩みは人それぞれですので、患者さんに合った治療法をご提案いたします。ご予約はお電話またはWEB予約で承っております。WEB予約はこちらからお願いいたします。お口の中のお悩みがある方、横浜歯友会 戸塚駅前内藤歯科へご相談ください。

記事監修者

戸塚駅前内藤歯科 院長 内藤克仁

戸塚駅前内藤歯科 院長
内藤克仁(ないとうかつひと)

平成18年に横浜市戸塚区にて内藤歯科を開業。
令和3年より戸塚駅前内藤歯科を開業し、ストローマン社製インプラントを専門に歯科治療を行っています。
患者様に寄り添った治療を心掛けています。