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コラム

お役立ち情報
2022年03月01日 [お役立ち情報]

歯周病はキスを介してうつる?

KISS
突然ですがみなさん最近キスをしていますか?急にびっくりするかもしれませんが、今回はキスについてお口の中の細菌というかなりマニアックな視点から考えてみようと思います。この話は特に18歳から30歳までの若い方に見ていただきたいと思います。今回はキスについてネガティブな話をします。しかし一方キスは精神的なメリットもありますので、キスという行為自体を否定したいというわけではありません。ただ近年の歯科医学の進歩により今まで我々が知らなかったことがわかるようになってしまったということです。もしかしたら知らなかった方が幸せだったのかもしれません。しかし我々は知ってしまった。実はキスにはこれからお話をするようなデメリットがあったんだと。すると歯科医師としてはキスを推奨するわけにもいかず、かといって恋愛においてキスをするなとも言えず、私自身も若い人にどう説明して言っていいか迷っている次第です。
また今回ここでいうキスというのは唇と唇を接触させるタイプのキスのことです。相手のほっぺたや手などの皮膚にキスをするという類のキスは含まれません。

それでは本題に入ります。
キスを交わした時(親子も含みます)唾液の交換は回避できません。あなたの唾液は相手の口の中に入りますし、相手の唾液もあなたの口の中に入ってきます。フレンチキスであれば少しかもしれませんが、ディープキスであれば多くの唾液が交換されるわけです。この時、何が起きるのかという話です。ところで皆さんは唾液中に細菌が住んでいるってことをご存知でしょうか。

口腔常在菌

写真の唾液には3000倍に拡大しておりますが、活発に動いている細菌がたくさん見えます。
これらの細菌は口腔常在菌といわれ、常に私達の口の中に住んでいます。よく見ると細菌の形も長いものや丸いもの動きが素早いものなど、つまりはいろいろな種類の細菌がいるって事です。
口腔細菌の専門家が調査したところ現在分かっているだけで何と700種類くらいの細菌がいるらしいです。研究が進めば新種の口腔内細菌が見つかるはずですから、この数はまだまだ増える可能性があるわけです。これを見て汚いなと思うかもしれませんが、あなたにもいます。そしてあなたのキスの相手にもいます。残念ながらどんなにかわいい子に思います。また、口腔常在菌を汚いと思うのはあなたの偏見です。口腔常在菌がいてくれるおかげで外から凶悪な細菌が入ってきても、あなたのお口の中に定着してしまうのを防いでくれているという門番と言いましょうか、番犬と言いましょうか、そんな感じのむしろありがたい存在なのです。
口腔常在菌と人間は共存関係にあって口腔常在菌がいなかったら我々人間は困るんです。このウヨウヨと動いている口腔常在菌を見たら汚いなではなく、いつもありがとうと思わなくてはいけません。ところがありがたいはずの口腔常在菌も700種類もいますから、中には悪い細菌もいるんです。有名な細菌は2つありまして、1つ目は「ミュータンス菌」という虫歯菌です。
この細菌は1歳半から2歳半が感染の窓といわれています。この時期に主にお母さんからの唾液によってうつります。不思議なことに3歳になったらうつらないんです。1歳半から2歳半のお子さんをお持ちのお母さんお父さん、お子さんが可愛いと思うなら唇にキスをしたりお子さんな指を舐めたりしないでください。あなたの唾液をお子さんに入れるとミュータンス菌が感染します。ミュータンス菌も唾液感染でうつるんです。(ミュータンス菌の話はまた次の機会に詳しくお話しします)

Pg菌

今日の本題は2つ目の「Pg菌」。ポルフィロモナス・ジンジバリスという歯周病を引き起こす細菌です。ミュータンス菌ほど有名ではありませんが、数年前にNHKの某番組でPg菌の特集があり、Pg菌の悪行が報道され有名になりましたので、もしかしたらこのPg菌をご存知の方もいらっしゃるかと思います。Pg菌は歯周病菌の王様、他の種類の細菌を先導して歯周病を引き起こすとても悪い細菌です。Pg菌は感染したら二度と多い出すことができません。あなたが死ぬまで一緒に過ごすことになります。Pg菌がうつってしまった方は3ヶ月に一度歯医者に行ってクリーニングするなどお口の中の清掃をかなり気をつけていないと、35歳過ぎた頃から歯周病の症状に悩まされることになります。自分で行う歯ブラシだけでは防ぎきれません。Pg菌感染経路は唾液感染のみです。そして18歳以上にならないと感染しません。なぜ18歳以上なのか詳しくは分かっていませんが、18歳以上になると歯周ポケットや親知らず周りの歯肉などPg菌が隠れるところができてくるからだと考える研究者もいます。そして30歳手前で感染しなくなるのではないかと今のところは考えられています。ここもまだはっきりとしていませんがその可能性が高いようです。つまり18歳以上30歳以下の若い人たちが Pg菌を持ってる人の唾液を自分の口の中に入れてしまうと感染するということです。ペットボトルを回し飲み、うっかり同じコップやスプーンを使ってしまった、大皿料理の直箸などによってうつることが分かっています。また意外なところでは犬や猫と唾液の交換をするとPg菌ではないのですが同じくらい強い歯周病菌がうつることも分かっていますので、ペットを飼っている18歳から30歳までの方間違っても犬や猫とキスはしないようにしましょう。このような唾液感染の経路もありますがやはり頻度や唾液の量などを考えると、やはりキスが最大の感染経路と考えていいでしょう。事実、アメリカの歯周病の教科書にも歯周病感染の主な理由はパートナーとのキスであると書かれています。歯周病は人類史上最大の感染症とギネスブックにも掲載されています。つまり、新型コロナ・インフルエンザ・ベスト・結核といったいろいろな感染症が歴史上あったわけですが最も広がった感染症は実は歯周病だったのです。
そして歯周病をこれだけ広めてしまったのはキスが主な原因だったのです。歯周病は歯科領域では歯を支えている骨を溶かす病気です。歯を支えている骨が溶けるわけですから。当然歯は次々と抜けてしまい、しかもなかなか治らない厄介な病気です。でも「たかだか歯が抜けるだけじゃないの」と軽く考えている方もいらっしゃるかと思いますが、実は歯周病はそんなに甘い病気ではありません。歯周病の細菌は口の中だけに留まらず、血管から全身に散っていきます。そして、心筋梗塞や脳卒中・動脈硬化・糖尿病・早産・誤嚥性肺炎・関節リウマチ・骨粗鬆症など、挙げると100以上の全身疾患に関与しているということが分かってきています。つまりは長生きしたければ歯周病になるべきではないと言っても過言ではありません。数年後、歯周病等全身疾患の研究がさらに進み明らかになってくると「歯周病はヤバい病気だ」と一般の方も認識してくる時代になると思います。

ここからは私見になります。歯周病はPg菌がいなくても成立はしますが、Pg菌が関与している歯周病と関与していない歯周病では重症度がかなり異なります。やはりPg菌が関与しているしていないは歯科医師にとって重大な関心事項です。18歳以上30歳以下の若い人たちが最もキスをしたい年頃なんだろうと思いますが、悪いことにPg菌がうつる年齢とちょうど重なるわけです。これからキスをしようとしている時に相手がPg菌の保菌者かどうか細菌検査をしてからキスをするなどとても現実的ではありません。ですから、恋人関係の特定の人とのキスぐらいは現状仕方がないかなと個人的には思います。しかし、ノリやふざけてお友達などと気軽にキスをしてしまう方など、いろいろな人とキスすることは自粛するべきかなと本気で思います。ペットボトルの回し飲みもダメです。この先、Pg菌の知識が一般的に広がり、予防の意識が高まるとサランラップ的なフィルムを介してのキスが推奨される時代が来るかもしれません。ムードを壊さないようにフレーバーやカラーに富んだキス専用フィルム出てきたマスクが開発され売れる時代が来るかもしれません。(ここは半分冗談ですが、実は半分本気です。)また、Pg菌の検査に興味のある方は細菌検査をしてくれる歯医者に行くのが良いと思います。お住まいの地域の歯医者のホームページをいろいろ探してみるとPg菌検査をしてくれる歯科医院があると思います。数年前に私も以上のような研究結果を知ってからキスについて考えることが多くなりました。そもそもなぜ人間はキスをしたいのでしょうか。性行為は人間が存続していくために必須ですがキスはしなくても人間生きていけますよね。となるとPg菌の正体が明らかになり、このような知識が一般の方まで浸透したとき人間の行動はどう変わるのか、コロナでマスクが必須になったようにキスの時キスマスクが一般的になるのでしょうか、いやキスをしない人たちが多くなるのでしょうか、Pg菌の事は知らなかったことにして今まで通りキスをするのでしょうか。皆さんはどう思いますか。
こちらに関する動画を当院YouTubeチャンネルで公開しております。ご興味のある方はぜひご覧ください。動画はこちらからどうぞ。
歯周病で歯が抜けてしまった、または抜歯をした後は、失った歯を補わなくては噛めません。 治療方法としては、ブリッジ、入れ歯、インプラントという治療法がありますが、それを防ぐためにも日々のケアが必要となります。当院では、歯についた歯石やプラークを除去し、患者さんにしっかりと口腔内のケアができるようにアドバイスをします。

お口の中のお悩みを抱えた方、横浜近辺で歯医者をお探しでしたら、当院へご相談にいらしてください。ゆっくりとお話を伺います。スタッフ一同お待ちしております。

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