神奈川県横浜市戸塚区内藤歯科です。このページは親知らずの抜歯についての説明をします。

医療法人社団横浜歯友会 戸塚駅前 内藤歯科

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親知らずとは

親知らずとは

親知らずとは正中から数えて8番目の歯です。

人間の歯は正中から1番・2番・3番・4番・5番・6番・7番と番号がついていて8番まであります。
8番目の歯を「第三大臼歯」とか「智歯(ちし)」とか「親知らず」と呼びます。
 

なぜ親知らずっていうの?

説@:7番以下の歯が生えそろうのは14歳くらいなので、親は子供の7番までは知っているが、8番が生えてくるのは知らないので親知らずという名前が付いたという説。(こちらが一般的)
説A昔は寿命が短かったので子供が20歳になった頃には親が亡くなってしまっていて、親に会えない歯という意味で親知らずという名前がついたという説。

海外だとこんな呼ばれ方をします。

英語ではwisdom tooth「知恵の歯」といって、物事の分別がつく年齢になってから生える歯という意味です。フランスやスペインやドイツや中国もそれぞれの言語で「知恵の歯」という意味で呼ばれています。
韓国では愛の歯といって、愛を知る年齢だからという意味です。

なぜみんな「親知らず」を怖がるのか?

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@下顎の横向きの親知らず抜歯が大変だから

親知らずは4本あります。(ない場合もあります。)2本は上顎、2本は下顎にあります。下の親知らずは、普通にたて向きに生えている場合もあれば、横向きに生えている場合もあります。
上の親知らずや下顎でもたて向きに生えている親知らずの抜歯は術後大したことない場合が多いのですが、下顎の横向きの親知らずは、術中なかなか抜けなくて1時間以上かかったり、麻酔が効きにくかったり、術後、痛みや腫れが強いことが多いので親知らず=怖いというイメージが定着したと推測されます。

A術後の腫れた顔が他人に強烈な印象を与えるから

下顎の親知らずを抜歯すると、抜歯をした側の顎が大きく腫れる場合があります。腫れがあまり目立たない場合もあるのですが、生命活動の高い20代の若い方が抜くことが多いので、腫れる確率は高いわけです。腫れても痛みがそれほどない場合もあるのですが、大きく腫れている顔を同世代の友達が見て驚くわけです。

B特にドライソケットがつらい

ドライソケットとは歯を抜いた後に、感染を起こし、穴が埋まらずに激烈な痛みが続く症状。1ヶ月以上続く場合もあり、痛み止めが効きにくいこともあります。親知らず以外の歯でも起こりますが、多くは下の横向きの親知らずの抜歯後に起こることから、親知らず=怖いというイメージが定着したと推測されます。
ドライソケットの詳細はこちら

親知らず抜歯の全部が大変な訳ではありません

簡単な

たて向きの親知らず抜歯は通常抜歯と同じレベルのことが多い

上の写真のように普通にはえている「たて向きの親知らず抜歯」はそれほど大変な抜歯にならないことが多いです。親知らず以外の歯を抜くのと同じ「通常抜歯」と同じレベルで抜ける場合が多いです。
(ただし外科処置ですので、通常抜歯と同じレベルだから痛くないとか、簡単に抜けるとか極端な二元論として説明しているわけではありません。通常抜歯でも術後、痛いこともあるし腫れることもありますが、たて向き親知らず抜歯は極端に恐れすぎないでという意味です。)

上顎のレアケース

親知らずとは レアケース

上の親知らずでも横向きはあります

下の横向きの親知らずは頻繁に見られますが、上の親知らずでも横向きはたまにあります。たて向き親知らず抜歯よりも外科的難易度は上がります。
レアケースとしては逆さ向きもあるのですが、深く埋まっていることが多いので抜くことは少ないです。

下顎の横向きの親知らず抜歯術式

  • 表面麻酔
  • 局所麻酔

@麻酔をします。

麻酔の針が苦手な方がいらっしゃいますので、表面麻酔をします。
表面麻酔が効きましたら、親知らず周囲に注射針を使って麻酔液を注入します。(浸潤麻酔)
さらに強力な麻酔法(伝達麻酔)をします。神経の根元に麻酔液を注入します。

開口器

A開口器をつけます。

抜歯の時間が約20〜30分ほどかかり、お口が疲れてしまいますので、お口を開ける補助器具(開口器)をつけます。

歯肉切開

歯肉と骨の境目

B歯肉を切開、剥離します。

術前にCTで親知らずの埋まっている向きを確認してイメージを作っておきます。埋まっている向きにメスで切開を入れます。剥離子(はくりし)で歯肉をはいで、骨と親知らずの境目をしっかりと出していきます。

親知らず分割

親知らず分割(頭)

C親知らずを分割して頭を出します。

歯を削る機械(タービン)を使って親知らずの頭を切断します。限られたお口の奥のスペースで行う作業ですので、お口を大きく開けていただくことになります。この歯の頭を切断する過程は通常抜歯にはありません。横向きの親知らずだけの特別な過程となります。
親知らずの頭と根っこを分けないと、手前の7番にぶつかってしまって横向きの親知らずを出すことができないからです。歯の頭の部分だけ分割して外に出します。分割の回数については、歯の状態によって変わり、1回で済む場合もあれば、3分割、4分割なんて場合もあります。

親知らず分割(根っこ)

D歯根を抜いていきます。

歯の頭をとった後に残った歯根を抜いていきます。ノミのような器具を歯と骨との間に入れて、ゆっくりと上に持ち上げていきます。この時、歯と骨を繋ぐ歯根膜が切れる音がミリミリと聞こえる場合があります。これで歯根が抜けたということで、親知らずが全部抜けたということになります。

親知らず根っこ確認

E取り残した部分がないか確認します。

歯根を抜いた後、歯根の先端が折れて骨の中に残っていないか、分割した歯の一部が残っていないかを確認をします。

抜歯後出血確認

F抜歯後の適度な出血は大切です。

抜歯後、当然出血がありますが、この血が大事な役目を果たすことになります。血は空気に触れると血小板の成分により固まります。皮膚の場合はカサブタを作り出血を止めますが、お口の中の粘膜の場合は、血餅(けっぺい)というブヨブヨとしたゼリー状の塊が抜歯をした後の穴を埋めて止血をしてくれます。そればかりか、細菌感染からも保護してくれたり、その後の新しい歯肉や骨になるといった役割まで果たしてくれます。状態の良い血餅が早い段階で形成できるかどうかが、今後の治りを決定づける重要な要素となります。
ですから、抜歯後、出血が少なすぎる場合には骨を掻爬(そうは)と言って引っ掻いて、出血を促します。抜歯後の穴が、ある程度血で満たされるのを待ちます。

抜歯後スポンゼル

Gスポンゼルを中に入れます。

血餅を維持する目的でコラーゲンのスポンジ(スポンゼル)を中に入れて、血とよくからませます。当院ではスポンゼルを入れますが、入れない歯医者さんもいます。
入れたスポンゼルは、抜歯した穴が治っていく過程で、徐々に体の外に排出されていきますので、スポンゼルをとる必要はありません。

親知らず縫合

H縫合します。

傷口を縫合します。上の写真のように粘膜は完全に閉じないことが多いです。元々親知らずの頭があったため粘膜が足りないからです。このあいた部分は血餅が埋めてくれます。
血餅はゼリー上で柔らかく取れやすいので、歯ブラシで触ったり、食べ物が入らないように、抜歯後の生活は気をつけてください。
約2週間〜1ヶ月後くらいで抜糸をします。抜糸前に、糸が多少緩んだり、抜けてしまうこともあります。その多くは問題ありませんが、心配なようでしたら、歯科医院に診てもらってください。

抜歯後ガーゼ

Iガーゼを噛んでいただきます。

血を固めるために、ガーゼを噛んでいただきます。ガーゼは、30分〜60分に1枚ずつ取り替えていただきます。
約3時間くらい噛んでいただければ、およそ出血は止まります。それまでは、きちんとガーゼを噛んでいただいて、強いうがいは絶対に避けてください。
なお止血の妨げになりますので、心拍数が上がる行為、例えば、運動、お酒、お風呂(シャワーは可)は控えてください。
傷口周辺を押したり、歯ブラシをかけることは、当分の間控えてください。

良好な血餅の保持が、ドライソケットの予防にとても大切

横向きの親知らず抜歯後にたびたび発症するドライソケット。激烈な痛みが1ヶ月以上続くこともあります。ドライソケットを完全に予防できる手段は現在のところありませんが、発症確率を下げるには良い血餅を早いうちに作ることだと考えられています。抜歯直後から数日がとても大切です。
ドライソケットの予防策はこちら

下顎の横向き親知らず抜歯後のトラブル

@下歯槽神経麻痺(かしそうしんけいまひ)

下顎の親知らずを抜いたときに、親知らずの近くにある下歯槽神経を損傷してしまった場合に起こる神経麻痺です。0.5%〜数%の確率で起こるとされています。下歯槽神経麻痺を起こすと、麻酔がかかっている時のような下唇の知覚の麻痺が残ります。ヒゲをそった時に下唇あたりの知覚が鈍い感覚があります。時間の経過とともに麻痺の範囲は徐々に狭まっていきます。

A腫れ

腫れの大小は起こります。これは親知らずを抜いた傷を早く治そうと血液が集まってくるからです。そのため生命活動の活発な若い方ほど腫れの症状は顕著となりやすい傾向があります。
もちろん全く腫れたように見えない場合もありますが、少しは腫れていると考えられます。数日から1週間くらい続きます。
大きく腫れていても痛みを感じていない場合もありますし、痛みを伴っている場合もあります。

B痛み

抜歯後の痛みは数日は続きます。ほとんど痛みを感じない方から、痛み止めを飲んでもあまり効かない強い痛みの方まで強さはさまざまです。

Cドライソケット

親知らずを抜歯した穴に、自分のお口の中に住んでいる口腔常在菌が感染して、傷口がうまく治らず、良好な血餅ができずに激烈な痛みを伴う症状です。2週間から場合によっては1ヶ月以上の長期にわたって続く場合があります。

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