インプラントの歴史を古代から説明しました。現代のインプラントはブローネマルクから始まりました。

インプラント 横浜
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インプラントの歴史

@太古のインプラント

今も昔も歯がない悩みは同じだったのですね。実は歴史的に見ても世界中各地で、失った歯をなんとかしようと試行錯誤していたようです。多くは文献や人骨から発見されています。失った箇所の歯肉に異物を埋め込もうと考えることはあっても、当然、衛生概念や麻酔などなかった時代ですから、実際やるとなると現在の我々からすると身の毛がよだつ話ですね。成功率は相当悪かったと思われますし、痛んだり腫れたりしたことは想像に難しくないです。
しかし、この勇者たちが現代のデンタルインプラントに誕生に貢献したのだと思います。

<紀元前> インカ帝国のペルーではエメラルドや水晶、アメジストなどの宝石が歯の代用として埋められた人骨が発見されています。またトルコや中国でも石や貝殻、象牙、動物の骨、金などが歯の代用品として埋められているのが見つかっています。

<紀元2世紀から3世紀>
上顎骨に鉄製のインプラントが埋まった古代ローマ時代の人骨が発見されており、さかんに行われていたとの文献も残っています。
<紀元5世紀ごろ>
生前に機能的に使われていたと見られる最古のインプラントは、1931年南米で考古学的に発掘されたマヤ族20歳女性の下顎の前歯にインプラント治療がされていたケースです。3本の下の前歯が抜けた後に、二枚貝の貝殻で精巧に細工した人工の歯が埋めてありました。
左の写真に見える前歯のうち、三角形の歯三本がインプラントした人工物です。当初は死んだ後の遺体に埋め込まれたものと考えられていましたが、レントゲン検査が行われた結果、埋め込まれた貝殻でできた歯は根と一体の構造になっており、三角形に削られた形の根の周りの骨がしっかりと治っていたこと、歯石がついていたことから、生前に埋め込まれたものだと証明されました。現代の歯医者も驚きの技術です。

紀元5世紀ごろ

Aインプラント史上最大の発見

1952年スウェーデンのルンド大学で研究を行っていた若き日の整形外科医ペル・イングヴァール・ブローネマルク教授によって、チタンが骨と結合すること(オッセオインテグレーション)が偶然発見されました。当時、ウサギのスネの骨にチタン製の生態顕微鏡をとりつけて微小循環の観察実験を行っていました。研究期間が終わり、高価な器具のため回収しようとした際、はずれなくなってしまうトラブルに見舞われます。しかしこれによりチタンと骨は拒否反応を起こさずくっつくのではとオッセオインテグレーションの仮説を思いついた瞬間でもありました。歯への臨床応用を考えたブローネマルク教授は、動物実験を経て1962年から人間に本格的にインプラント治療を行うようになりました。最初の患者は先天性歯牙欠損に悩むヨスタ・ラーソンという名前の34歳の男性で、彼は上下顎にデンタルインプラントを埋入し、その後彼がなくなる41年間問題なく機能しました。

ブローネマルク教授

ただ、ブローネマルク教授が歯科医師ではなかった事などがあり、批判的な立場の歯科医師も多く長い間、普及には至りませんでした。大きなターニングポイントとなったのは1982年のトロント会議です。そこで予後15年の症例が報告され、一大センセーショナルを巻き起こし、世界中で普及が始まりました。現在ではインプラントの父として、歯科医師で彼の名前を知らないものはいません。

これ以降、デンタルインプラントの形態は棒状であり、歯に似た形態が常識となりました。現在見慣れているインプラントの形も定まってきたのはまだ歴史的に見れば浅いと言えます。現在棒状形態以外のインプラントはないと言っても過言ではなくなりました。

ブレードタイプ 棒状(ルートフォーム)

B近代の試行錯誤期

近代インプラントが臨床に登場したのは1910年代という記録が残っています。世界各地でいろいろなインプラントが実験されました。1910年代にはバスケット型、1930年代にはスクリュー型、1940年代にはらせん型、1961年にはChercheveのスパイラル型、1970年にはLinkowのブレード型1978年にはKawaharaのサファイヤインプラントなどをはじめ様々なインプラントが考案されました。しかし臨床成績が悪く、時代とともに淘汰され消えていきました。現在と違い、大きさの大きなものも多く手術には多大なるトラブルがつきものの上、持って5年などという程度の物が多かったようです。

ブレードタイプインプラント

Cインプラントメーカーによる開発競争

現在、世界中では100社とも150社ともいわれるインプラントメーカーが、日本でも20社以上のインプラントメーカーがあり、開発に営業に競争をしています。棒状は各メーカー共通なのですが、細かな部分、例えばインプラントの表面をザラザラにさせたり、逆につるつるさせたり、ネジ山の切り方を工夫したり、棒状の先端を先細りにしたり、カルシウムをコーティングしたり・・・各社開発、改良をしています。
ただし、新しいものが、いいものとは限りません。実験レベルでは成績が良かったものを医療商品として臨床に使ってみたら、思っていたほど良いものではなかったなんてインプラントもあるのは事実です。
近年ではインプラント普及によってトラブルも多く報告されています。このメーカーは良い、悪い、この手術法は良い、悪いというのがかなり明らかになってきました。これから患者さんの信頼回復に向けた取り組みをするため客観的なデータに基づいた治療をする必要があると思います。

そんな中、勝ち残ったメーカーは老舗のストローマン社でしょう。今、インプラント周囲炎に非常になりにくいインプラントとして歯科医師たちの信頼を得ています。

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