フィット感の良い人工歯を製作するために考案したトライ&コピー法で皆様の期待に答えます。横浜でインプラントなら。

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人工歯製作改良法 トライ&コピー法

人工歯に対する考え方

口腔内へのフィット感を追求したトライ&コピー法の確立の経緯
試し歯(トライ)という新しい概念とジルコンツァーンによるコピーミリングという新しい技法の組み合わせ

模型

模型は口腔内と同一の形体情報を持っているか?

型をとり、石膏模型上で歯科技工士の手腕により人工歯を完成させる。
小さな技工物を作るときには、問題はなく、効率的な技工法だ。
現代の世界中の歯科技工ではこの方法こそが常識であり、石膏模型は歯科技工の前提条件だ。
これから発展するであろう、CADCAMで製作する人工歯も、口腔内スキャニングも基本的にはこの考え方だ。

しかし、インプラントの人工歯になるとどうも、お口に馴染まないことが多い。
人工歯が患者さんに合わなかった時、裏ではこんなやりとりが行われる。
「あなた(歯医者)の取った型には合っているでしょう。あなたの型が悪いとしか考えられない。」と歯科技工士は思う、けど言えない。
「あんた(歯科技工士)の腕が悪いから。今度はぴったりのものを作れよ。」と歯医者は言う。

私も歯医者だから、以前はこう思っていた。
上の写真綺麗でしょう。模型上で製作した人工歯です。でもこれ、口腔内に入れると、様々な問題が出ることが多いのです。
例えば、
●左下が全然左上と当たっていない
●頬肉を噛んでしまう
●歯の脇に食べ物が溜まってしまう。
●前歯の正中のラインが上と微妙にずれている
などなど、不具合の種類は100以上あるかと思われます。
つまり、模型上で目で眺めて綺麗だということと、口腔内に入れて完璧にフィットするということは違うということです。

模型にしたから、絶対に必要な情報がたくさん落ちてしまう。

模型法の問題は、型をとるときのずれの要素より、模型にすると 口腔内の情報が大部分が抜け落ちてしまうということにあると思う。
例えば、頬の粘膜や唇や舌の粘膜、目や鼻の位置、顎関節の動き、食べ物の動きなんか模型上で表現できないですから。
型をとるときのズレとは、例えば、
●印象材の伸縮、石膏が固まるときの膨張によるズレ
●弾力のある歯肉の型は正確に採得できないし、硬い石膏では表現ができない。
などまだ、いくつか考えられるが、ここは大した問題ではないと考えています。

では口腔内の情報が抜けるということについて例えをあげると

●食事中に、頬や舌を巻き込むんで噛んでしまうのかどうかの判断には、頬の粘膜と舌の運動の情報が必要。
●食事中に、人工歯のどこに食べ物が停滞し、つまるのかという判断には、食べ物を咀嚼する運動と粘膜の複雑な運動の情報が必要。
●前歯の出具合や、歯列全体が顔に対して平行性かどうかを見るには、唇や目鼻がどこについているかの情報が必要。
●上下の歯の正中のラインが一致しているかは、噛み合わせの正しい情報が必要。
●噛んでいて違和感がないかどうかは、顎関節や筋肉の複雑な動きの情報が必要。

まあ、あげるとキリがありません。

また、インプラントに限ってですが、歯が抜けた後、歯肉の形体も変わるわけですから、作るのは歯の部分だけではなく、歯肉の形体も人工歯には含めないと本当の意味で良い適合は得ることはできないはずです。
さらに、私見ですが、歯のない時期が数ヶ月や数年経つと、頬粘膜や舌の形も空間を埋めるように大きくなるのではないかと思っています。
するとインプラントの人工歯の完全なフィット感を求めるにはこのような歯型以外の多くの情報が必要になります。
とすると、模型にしたら、人工歯製作するのに必要であろう情報が多く漏れてしまうことになります。
では、どうやって微妙な多くの情報を正確に集めたらいいでしょうか?という問題を考え続けました。

トライ(試し歯)という新しい概念

下の歯が試し歯(トライ)です。プラスチックで作ってあります。インプラントとの結合部分は、ストローマン社の既製の適合の良い金属を使います。初めてトライを考案して患者さんの口腔内に入れた時には実は強度不足ですぐに壊れてしまいました。それから色々と苦労して改善を行い、今ではフルブリッジのトライも壊れることなく、口腔内で機能して数日間、お食事をしていただけるまでになりました。

トライ1

トライ2

複雑な情報を正確に集めるために私が考案した方法は単純かつ、直接的です。
プラスチックで試し歯(トライ)を作り患者さんの口腔内で形体を完成すればいいのでは?

患者さんの口腔内に試し歯(トライ)を入れて、食事や睡眠、運動など日常生活してもらい、見た目も家族に聞いたり自分で鏡を見たりできるわけで、そこで不具合を聞いたらいいじゃないか!不具合があったらトライの形体を微調整して、不具合がなくなるまで微調整を繰り返せば必要な情報が全て採得できるはず!そして完成したトライをジルコニアに精密に立体コピーミリングできれば、完璧な形体のジルコニア人工歯ができるはず!と閃いたわけです。
例えば、ちょっとした膨らみが頬を噛むなら少し削ってへこませる。また使ってもらってまだ噛むなら、もう少し削って見る。とか
食べ物が乗ってしまう場合は、人工歯の歯肉の微妙な角度を変えて、流れやくして見る。とか・・
患者さんと一緒に試行錯誤をして、複雑な情報を人工歯に刻んでいこうという発想です。

で、数回通ってもらうと
「この歯はすごく調子がいいよ。」って患者さんがおっしゃっていたけたら完成でいいと思います。
そして、これをOKトライと呼ぼう。

OKトライいただきました。
あとはこのOKトライを、ジルコンツァーンでコピーミリングすればいいだけです。

人工歯の形は患者さんに教えてもらう

いままでの歯科技工にはなかった発想 試し歯 で完璧にフィットする人工歯を作っています。

内藤ポスター

インプラントの手術は難しくない。
骨の多い人を選んでやるから。
ストローマンインプラントを使えばインプラント周囲炎もまずないし。
難しいのは、むしろインプラントの人工歯のほう。患者さんの口腔内でストレスなく馴染む人工歯を作る方がよほど難しい。

si

完璧なフィット感の人工歯を安定して作りたい。
人工歯について何年も考えに考えた。
連日、連夜、試行錯誤を続けた。
「そうだ、完成品を作る前に、試し歯を作って患者さんに聞いてみよう。」
プラスチックで試し歯(トライ)を作って患者さんに日常生活で使ってもらう。
食事、歯磨き、水を飲む、運動、睡眠、会話、運転、何気無いとき・・・。
実際に使ってもらうと、さなざまな不具合が浮き彫りになる。こちらの予想だにしなかったことが出る。

説明

「顎を右にずらした時だけ、ほっぺを噛んでしまう。」
「前歯がそろいすぎているから、少しバラバラにして自然な感じにして欲しい。」
「この歯の内側の微妙な膨らみが舌に触って、発音がしづらい。」
「ここに食べ物が乗ってしまうので、食べた後、うがいをしないといけない。」
「ガムを噛んだ時だけ、この歯と下の歯肉に隙間を感じるんだよね。」
肉眼的にはちょっとした凹凸なのだが、患者さんにとっては毎日のこと。
これが続くのは、患者さんにとってストレスであり、快適とは言えない。

内藤

このストレスが全てなくなるまで、試し歯を削ったり、足したり、修正していく。
悪いところを患者さんに教えていただく。
修正して、日常生活で試してもらって、修正して日常生活で試してもらってを繰り返す。
そのうち「この試し歯はいいね。使いやすいよ。」ってOKをいただくことになる。
この修正って口腔内でないと、絶対にできない。
だって、石膏模型とかコンピューターには粘膜とか、唇とか、神経なんてないから。
石膏模型で顎関節の複雑な運動なんて再現できない。

ジルコン

コンピューターに、ガム噛ませる計算なんてできない。だから、患者さんにOKをもらったトライは究極の形のはずだ。
あとは精密にコピーしてジルコニアに変換するだけ。ジルコンツァーンという名機を導入したので3次元の立体コピーは完璧。名付けて「トライ&コピー法」こうして、ジルコニア人工歯のセットをする日がくる。
調整は不要で、ネジ締めて、取り付けるだけ。
だって調整はトライで済んでいるから。私も患者さんも楽に終わることができるようになった。再製なんか、したことがない。

set

最近思うのは、技工物の調整で削ったりするのって、適合が悪いのを無理やり入れてるにすぎないってこと。
本当に適合が良ければ、調整なんて必要ないわけですから。

「これでインプラント治療は終了です。また半年後の検診で。」そして半年後、「いやーインプラントにしてよかったよ。」そんなこと言われると一日中嬉しい。
人工歯製作も自分でやることになってしまったので、診療以外の仕事も増えたが、しかし、私にはこの方法以上の人工歯製作法が思いつかない。
神奈川県横浜市でインプラントのご相談はぜひ当院へ。

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