インプラント 横浜
医療法人横浜歯友会内藤歯科

人工歯はジルコニア|インプラントは神奈川県横浜市戸塚区の医療法人横浜歯友会内藤歯科。

■人工歯はジルコニア

白い金属 ジルコニア

人工歯

 歯科業界ではジルコニアを「白い金属」と呼ぶ人もいます。実際、ジルコニアは金属ではありませんが強度が1200MPaと金属と同じであることからそう比喩されることがあるのです。歯科が待ち望んだ材質です。とにかく丈夫ですので安心してお使いいただけます。2005年に日本でも認可がおり、現在ではかなり普及しています。

ジルコニアの特徴
@高強度 金属と同じレベル
A審美性がよい 高密度な素材の為、透明感に乏しいものの、着色技術のかなり進歩しておりますので、審美性もまずまず良いかと思います。
B加工精度が非常に高い ジルコニアブロックをコピーミリング(削りだし)して作るので精度は従来の手作業で作る、歯科技工物とは比較になりません。
Cメタルフリー 金属アレルギーの方も安心です。
Dデメリットがあまりない 強いて挙げれば透明感が乏しいくらいで、使用しない理由が見当たらないと思います。

当院の人工歯とアバットメントとの接合方法はスクリューリテイン(スクリュー固定)です。接着剤を一切使わない方法です。
接着剤を使わないと、清掃時や腫れたりした時など歯科医が人工歯を外したいと思った時に外せる、接着剤を使わないので接着剤の取り残しによる炎症の可能性は0になる、といったメリットがあります。
製作手順
 右がジルコニアブロックです。この時点では石膏と同じくらいの強度で、白色です。(後ほど1600℃の焼成機で10時間以上焼くと、硬くなります。)
 大きさも1歯用の小さいものから、16歯用の直径10cmの円盤型の多いなものまで30種類くらいあります。

ジルコニアブロック

コピーミリングする前の状態です。左がジルコニアブロック。右がプラスチック型です。右の形態を、左のブロックにコピー(転写)ミリング(削合)していきます。ジルコニアブロックはまだ石膏のように柔らかいのでドリルでのミリングが可能です。

ミリング前

コピーミリング開始しています。ミリングドリルを太いものから、順に細いものへと変えていきます。細いドリルになればなるほど、細部の精度が上がり、削り目が小さくなっていきます。

ミリング開始

かなり削れてきました。

ミリング終盤

コピーミリング終了です。しかし、ドリルの削り目と固定していた部分が残っています。

ミリング終了

手作業でドリルの削り目や固定していた部分を取っていきます。手作業で削合する部分は重要な部分ではないため、精度には全く影響しません。

削り

バリがとれて、形態はきれいになりました。

バリ取り終了

色付けです。筆でつけていきます。患者さんと決めた色になるよう、マニュアルに沿ってカラー液を塗っていきます。

着色

着色終了です。この時点では本来の色ではありません。

着色終了

1時間、着色剤を定着させるために強光下で乾燥です。

乾燥

シンタリングファーネスに入れて1600度で10時間焼成します。この作業により石膏の硬さのブロック体が金属レベルの強度の本当のジルコニアになります。色も出てきます。

シンタリング

シンタリング後の人工歯です。ほとんど出来上がっています。この時点で金属レベルの強度になっています。

シンタリング後

 歯冠の形態を整え、溝を際立たせ、歯間の独立感を付与します。
研磨してつやを出します。
最後に細部の個別色の付与を行います。

微調整

製作例

ジルコニア上部構造@

ジルコニア上部構造A

ジルコニア上部構造B

メタルボンドの反省と使用中止
 通常、高級な人工歯と言えば、メタルボンドというものが一般的です。丈夫で色も美しく、色が変わらず長持ち・・・さすが、高級品といったところです。
 この技法の歴史は古く、200年以上前だという説もあるくらいです。製作法も難しいのできちんと作れるのは一人前の技工士の証しでもあり、現在もメタルボンドの有名なセラミストの先生方は多くいらっしゃいます。メタルの上にどれだけ天然歯に似たセラミックスを作れるかが技術なわけです。

メタルボンド

 メタルボンドの断面図です。金属の強度は1200MPaという強度で、歯のエナメル質が350MPaですから割れるわけがありません。しかし、上のセラミックスは150MPaであり、かみ合わせる歯よりも強度は劣ります。
 あれっ?強度は問題ないのか?と思われるでしょう。確かに、たまにチッピングというセラミックスの剥離現象はたまにはおきましたが、200人に1人くらいの確率といわれているのであまり問題ではありませんでした。

メタルボンドの構造

 ところがこのメタルボンドをインプラントの人工歯したとたん思わぬことがおきました。なんと臼歯部では10人に2〜3人がチッピングをしてしまったのです。当院でも言いにくい話なのですが、多くの患者さまにご迷惑をおかけし、ジルコニアに修復させていただきました。
 最初は技工士の腕のせいだろうとか、金属を見えないぎりぎりの位置まで覆って対処しようとしましたが、問題は解決しませんでした。

メタルボンド チッピング

 この差を生んだのは天然歯に存在する歯根膜と言われる組織です。歯をギュッと思いっきり噛むと歯は少し沈みます。0.1〜0.3mm程度の沈下量と言われていますがこれは歯根膜という歯と骨との間に備わっている靭帯が異常な強い力が歯に加わって歯が壊れないようにするための組織です。車のサスペンションに例えられます。
 インプラントは骨と直に結合するためサスペンションがありません。

 歴史的にメタルボンドのチッピングがあまり問題にならなかったのは、この歯根膜にたまたま助けられていたからです。メタルやセラミックスの強度が正確にわかったのも最近のことですから。技工士の腕のせいではなく、セラミクッスという材質の強度不足のせいだったわけです。
 原因がわかれば、対処すればよく、当院では全てジルコニアに変更いたしました。

沈む天然歯

沈まぬインプラント

 以下の写真は、当院にてチッピングを起こしたメタルボンドです。金属からセラミックスが剥がれているのがお解りいただけると思います。
 平成24年にジルコニアにしてからはこのようなトラブルはおこっていません。

チッピング@

チッピングA

チッピングB

チッピングC

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