インプラントの人工歯は従来のメタルボンドではなく、ジルコニアでなくてはならないと考えています。

インプラント 横浜
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従来の人工歯(メタルボンド)からの脱却

@メタルボンドとは?

メタルボンドセラミックス(メタル冠の上にセラミックスをくっつけたという意味です。)を通称メタボンとかメタルボンドとか言います。セラミックスだけでは強度がないのでメタルで補強しているわけです。
通常、高級な人工歯と言えば、メタルボンドというものが一般的です。色が美しく、色が変わらず長持ち・・・さすが、高級品といったところです。
 この技法の歴史は古く、200年以上前だという説もあるくらいです。製作法も難しいのできちんと作れるのは一人前の技工士の証しでもあり、現在もメタルボンドの有名なセラミストの先生方は多くいらっしゃいます。メタルの上にどれだけ天然歯に似たセラミックスを作れるかが技術なわけです。
ひと昔前は白い歯を作るのにこの技術しかなかったのです。
現在でも日本で多くのメタルボンドは使われています。

メタルボンド

Aメタルボンドはインプラントには使い物にならない

チッピング@

チッピングA

チッピングB

チッピングC

H17〜21年の頃、インプラントの人工歯にメタルボンドを使っていました。しかし、しばしばチッピングというかけに長年、私は悩んでまいりました。また、かけてしまった患者さんにご迷惑もおかけしました。
インプラントではなく、天然の歯では私もたまに治療に使っていましたが、そうトラブルになるという印象はありませんでした。
なぜ、インプラント人工歯にするとメタルボンドは欠けるのか?
当時、私は技工なんてやらなかったので、歯科技工士にクレームを言うしかできなかったのです。
「こんなに欠けてばかりでは、こっち(内藤歯科)が信頼を失ってしまうではないか。欠けないように作れよ。製法の過程のどこかがおかしいんじゃないのか?」
患者さんからのクレームでストレスが溜まった私は技工士に不満をぶつけます。技工所に乗り込み、製造過程を技工士と一緒に一つ一つ確認しましたが、そもそもメタルボンドの製法の知識が薄い私にはよくわからない世界でした。材料のメーカーを変えたり試行錯誤しても、改善はされず。

色々な先生に相談すると、
「うちは奥歯は銀歯で作るから。」とか、「うちはメタボンは噛み合わせを、当てないほど低く調整して入れているよ。」とか・・。
私には納得のいかない方法ばかりでした。しかし、どこの歯医者もメタボンが欠けるという現象は共通した悩みだったようです。

Bメタルボンドがチッピングする理由がわかった。

 メタルボンドの断面図です。金属の強度は1200MPaという強度で、歯のエナメル質が350MPaですから割れるわけがありません。しかし、上のセラミックスは150MPaであり、かみ合わせる歯よりも強度は劣ります。
 あれっ?強度は問題ないのか?と思われるでしょう。確かに、たまにチッピングというセラミックスの剥離現象はたまにはおきましたが、200人に1人くらいの確率といわれているのであまり問題ではありませんでした。

メタルボンドの構造

 ところがこのメタルボンドをインプラントの人工歯したとたん思わぬことがおきました。なんと臼歯部では10人に2〜3人がチッピングをしてしまったのです。当院でも言いにくい話なのですが、多くの患者さまにご迷惑をおかけし、ジルコニアに修復させていただきました。
 最初は技工士の腕のせいだろうとか、金属を見えないぎりぎりの位置まで覆って対処しようとしましたが、問題は解決しませんでした。

メタルボンド チッピング

理由は単純にセラミックス部分の硬度不足でした。
過去の歴史的な慣習のせいで気がつかなかっただけのことでした。
今まではたまたま天然歯だからチッピングしなかっただけのこと。
インプラントはクッションがないから、そのうちチッピングをおこして当然だと気がつきました。

では、メタルボンドは使用を中止して、他の材料に変えなくてはならないと思いました。

 この差を生んだのは天然歯に存在する歯根膜と言われる組織です。歯をギュッと思いっきり噛むと歯は少し沈みます。0.1〜0.3mm程度の沈下量と言われていますがこれは歯根膜という歯と骨との間に備わっている靭帯が異常な強い力が歯に加わって歯が壊れないようにするための組織です。車のサスペンションに例えられます。
 インプラントは骨と直に結合するためサスペンションがありません。

 歴史的にメタルボンドのチッピングがあまり問題にならなかったのは、この歯根膜にたまたま助けられていたからです。メタルやセラミックスの強度が正確にわかったのも最近のことですから。技工士の腕のせいではなく、セラミクッスという材質の強度不足のせいだったわけです。

沈む天然歯

沈まぬインプラント

CH20年、白くて金属と同じ強度を持つジルコニアを知る

海外ではとっくに使用されていたジルコニア、日本に入ってきたのはこの頃でした。歯医者も歯科技工士も学校で教わったことのない歯科材料です。はじめは「白い金属」なんて言われていたので本当に金属の1種かなんて思いましたが、白くて、金属と同等レベルの硬さを持つ材質という意味でした。
私はメタルボンドは使ってはいけない材質だという認識に変わっていたので、ジルコニアに大いなる可能性を感じ講習会に参加し情報を集めました。そして、院内にジルコニアが製作できるマシーンを購入し、院内技工室を増設し、歯科技工士を雇い、ジルコニア人工歯製作に乗り出しました。
初めての技術ですから、手探りからはじめて試行錯誤、加工機を購入して使い物にならず、無駄にしたこともありました。そんな中、現在の技術の中核をなす重要な加工機、イタリア製のジルコンツァーンと出会うのです。
また、全く新しい概念のユニークな機械は使える歯科技工士がおらず、私自身が使う必要に迫られたのです。

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