横浜歯友会が、ご不安なインプラントの失敗についての解説をしました。

インプラント 横浜
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想定されるインプラントの失敗やトラブルと当院の対策

@ インプラント周囲炎によってインプラント抜けてしまう失敗

京セラ製の抜けたインプラント

インプラントのトラブルの中で最も多いのがインプラント周囲炎でしょう。

左の写真はインプラント周囲炎により抜けてきてしまった京セラ製HAインプラントと人工歯。
手術後3年後から歯肉が腫れる症状が出て、4年後にはグラグラしてきて抜けてしまったものです。
右の写真は上の症例のレントゲン写真です。(左右は逆です。)
黄色の矢印のところは骨がなくなっているのがわかると思います。
インプラント周囲炎により骨がなくなってしまってインプラントがグラグラしてきた失敗症例です。

その後どうしたかというと、インプラントを抜いて半年後に溶けた骨はまた元に戻ります。それから今度はストローマン社製のインプラントを打ち直しました。

インプラント周囲炎

インプラント周囲炎の原因は半年に1度のクリーニングをしないから。
・・・と言われていますが、これよりも大きな原因はインプラントメーカーだと思われます。
当院の対策
インプラント周囲炎はインプラントメーカーによって発症確率に大きな差があると思っています。

当院11年使用の経験上ですが、日本製の京セラやAQBというメーカーでは起きやすいので、平成24年以降、使用しておりません。
ストローマン社製のインプラントはインプラント周囲炎はゼロです。(当院7年間の成績)
工業製品の品質は日本製は良いものだという信頼感があります。しかし、インプラントに関しては残念なことですが例外だと考えます。当院の経験ですし、他院にても使用していただきたくありませんので、あえて「京セラ」「AQB」と実際のメーカー名を出します。
また、私の信頼おける友人の先生からの話ですが「ミューワン」「白鵬」と言ったインプラントメーカーは「京セラ」よりインプラント発症率が高いという評価でした。ミューワンも白鵬もHAインプラントです。
逆にインプラント周囲炎が少ないインプラントメーカーは「ノーベル社」、最も少ないとか、全く起きないメーカーは「ストローマン社」でした。

インプラント周囲炎D

インプラントメーカーとインプラント周囲炎の関係は現在のところ、正式な結論は出ていません。現場の歯科医師たちの噂話が先行している感は否めません。しかし、インプラント周囲炎を避けるため、歯科医師たちの日本製や韓国製のインプラント離れが進んでいます。(売り上げが落ちているため)ストローマン、ノーベルといったインプラントメーカーの使用率が高くなっていることを考えると数年後のインプラント発症率はかなり低くなると予想しています。
A 下歯槽神経を損傷する失敗(外科手術の失敗)
下顎骨の臼歯部には下歯槽管というトンネルがありまして、トンネル内を血管と神経というケーブル線が通っています。その下歯槽管をインプラントの手術で損傷してしまい、神経を傷つければ味覚や頬の感覚麻痺となり、血管を傷つければ、かなりの出血となります。過去に日本でも血管を傷つけ大量出血による死亡事故もありました。それは特別極端な例ですが、神経麻痺は頻度が高いといわれています。

下歯槽神経麻痺

当院の対策
当院では 神経までの距離が10mmない方への手術をしておりません。
十分な骨量のある方のみ手術をする方針ですので、神経損傷を起こすことはありません。
 
当院で行うインプラントで最も短いインプラントは8mmの長さのインプラントです。CTを撮影しシュミレーションをして、下歯槽管までの距離を正確に測ります。安全に2mm以上の余裕を持たせる計画ですので最低10mmの骨の深度がない方はインプラント手術を行いません。つまり絶対に届かないインプラントしか使用しないため、当院にてこのトラブルは起こりえないと考えています。

CT 下歯槽神経

右図の様に、下歯槽管まで十分な距離のある方だけ手術をしております。神経までの距離も15mmとか、20mmとか余裕があり、かつ骨幅も10mm、15mmなど余裕がないとインプラントをお勧めしておりません。

下歯槽神経

B 上顎洞にインプラントが迷入する失敗(外科手術の失敗)
 上顎骨の臼歯部には上顎洞という空洞が誰しもありまして、この空洞が大きい小さいは生れつき個人差があります。上顎洞が大きな方は骨が薄いということになり、インプラントを打つには骨に厚みが足りません。例えるならベニヤ板にくぎを打つようなもので、押し込むと中に入ってしまいます。
 薄い骨に無理にインプラントを入れるとちょっとした衝撃で、インプラントが上顎洞に入ってしまい、取り出しにくくなってしまいます。

迷入

当院の対策
当院では 上顎洞までの距離が8mmない方への手術をしておりません。
十分な骨量のある方のみ手術をする方針ですので上顎洞迷入を起こすことはありません。
 
 CTにより上顎洞までの距離を測定しておきます。当院でもっとも短い8mmでも上顎洞には届かない場合のみ手術を行う方針です。よって当院にて上顎洞迷入は起こりえないと考えております。

上顎洞迷入

右図の様な厚い骨の方だけ手術をしております。
上顎洞は空洞ですので、ドリルの先が抜けたとしても何ら問題はありませんので、8mmのギリギリの設定にしております。

迷入しない骨

C 造骨手術(サイナスリフトやGBR)による失敗(造骨手術の失敗)

サイナスリフト

GBR

サイナスリフト  ソケットリフト
 上顎の臼歯部は3〜4割くらいの方の骨が薄く普通にインプラントが埋入できません。そのため上顎洞という空間に手術で人工骨を置き、数ヵ月後に人工骨が天然骨に置換することを期待する治療法です。
GBR
 骨幅が狭い所にインプラントを置くときのテクニックです。インプラントを骨に埋めた後、インプラントが露出したところに人工骨を置いて、膜を被せて数ヵ月後天然骨になる事を期待する治療法です。
当院の対策
横浜歯友会では造骨手術は反対の立場をとっており、やっておりません。

理由は@痛み腫れが強い。A外科手順が複雑で失敗が多い。B人工骨の長期の成績が悪い

骨の豊富な方だけインプラント手術をすれば、造骨手術自体必要なくなるわけでして、世の中のインプラントの失敗症例はかなり減ると思っています。
D インプラント手術後の腫れや痛み(術後2~3日)(インプラント手術の失敗とは言えませんが。)
 前日に左下に2本インプラントして腫れてきた方の写真です。大きくてもこのくらいです。腫れる確率は30%くらいです。

また、痛みに関してですが、当日の夜に多少痛みがありますが、痛み止めを飲めば問題ない程度です。痛みの程度は下の親知らずを抜くより小さいと思われます。

腫れ

 右の写真は右下に3本インプラントを埋入した2日後の写真です。腫れも痛みないのですが3日赤く内出血の跡がありました。その後、消失し全く問題なくなりました。このような内出血が見られる方は5%未満です。

インプラント術後急性症状

当院の対策
できるだけフラップレス手術を行うことが術後の痛み腫れを少なくする解決策だと考えます。

フラップレス手術とはメスで歯肉を切らずに手術をする方法です。当院ではほとんどの方はこのフラップレス手術でインプラント手術をしています。
通常のインプラント手術はメスで歯肉を切開して剥いで骨を肉眼で確認しながら、ドリルで穴を開けます。すると、出血もするし、骨が空気に触れる時間も長くなりますし、感染のリスクも大きくなっていきます。 

このような無駄な手順を省いたのがフラップレス手術です。フラップレス手術の動画はこちら

腫れ止め、痛み止めを3〜4日処方致します。しかし手術後の急性症状は多少あると思って下さい。歯を抜くのと同じくらいの衝撃はあります。これは数日たてば問題がなくなります。
E 手術から3ヶ月後インプラントが骨とくっつかない失敗(インプラント定着の失敗)
 手術の時は骨に穴をあけてインプラントを埋入しますが、その時点では骨とインプラントはくっついていません。手術から2〜3ヶ月後、骨がインプラントに寄ってきて結合します。これがインテグレーション(骨結合)と言われる状態です。
 しかし100本埋入して2~3本は残念ながら、インテグレーションにいたりません。理由は動きがある口腔内ですから、何らかの形でインプラントが動いてしまい、骨が「これは異物である」と認識したためです。

インテグレーションの失敗

当院の対策
当院でのインテグレーション獲得確率は97.5%です。これは40本に1本くっつかないという確率です。
全国平均96%に比較をすればいい成績なのですが、100%というのは現実的ではないと考えております。よってくっつかなかった場合は再手術に回っていただく同意を得てからインプラント治療をするようにしております。
 
インテグレーションの確率を上げるには
@手術時の感染対策。
A骨に穴をあける時に、骨をやけどさせないようにゆっくりあける。
B成功率の高いストローマンインプラントをしようする。
C骨の豊富な方だけ手術を行う。
D手術後、十分に待つ。(オステルを使って結合力を測定しながら)もちろん、インプラントを入れてその日に噛めるような即時負荷はリスクがあるのでやらない。

など、できうる範囲は全て行っております。

しかし
くっつかなければ、再手術となります。すぐにできる場合もあれば、3ヶ月、半年待っていただくこともあります。

再手術のインテグレーション率も97.5%程度です。

以上をご理解、ご了承の上、手術に臨んで下さい。
F 人工歯が口腔内に馴染まない失敗(人工歯製作の失敗)
 実はインプラント治療がうまくいったにも関わらず、人工歯がしっくりとこないといったトラブルはよくあることです。当院でも数年前は、たびたび起こり、作り直しをさせていただくなど患者様にご迷惑をおかけしたことがございました。例えば以下の様なトラブルです。

@噛み合わせが悪い
A人工歯の形態が悪い(出っ歯すぎなど)
B人工歯から息が漏れる
C頬や舌を噛んでしまう
D人工歯の下に食べ物がいつもつまる
E人工歯の色が合っていない(白すぎる、黄色すぎるなど)

これらは、従来の型を取って、あとは歯科技工士にお任せという方法をとる限り一定の割合で起こることで、たまたま該当した患者様はたまったものではありません。
当院の対策
 当院では人工歯製作の従来の方法を見直し、改良を独自に重ねました。当院のトライ&コピー法であればセットする前にフィットするかどうかを判断できるため、セット後は快適そのものです。トライ&コピー法の説明はこちら

 結論は模型上だけで作らず、患者様の口腔内で直接作るということ以外に問題解決に至らないということでした。これにより人工歯が微妙に合わないといったトラブルは一切なくなりました。  プラスチック型を石膏模型上で、おおよその形を作り、患者様の口腔内に入れて、患者様に感じていただきます。時に数日生活して頂きます。この時、上記の@〜Dの不具合を歯科医師がプラスチック型を削ったり盛り足したりしながら完全に解決していきます。
 プラスチック型でピッタリいったら、コピーミリングしてジルコニアに変換します。
G 人工歯(上部構造)の破損による失敗
 数年前までメタルボンドで2割の患者様にご迷惑をおかけしてしまった項目です。インプラントの人工歯は、従来のメタルボンドの強度ではチッピング(セラミックス部分の破損)が起こりました。

チッピング@

チッピングA

当院の対策
 平成24年から当院での人工歯はメタルボンドの使用を中止し、ジルコニアに変更いたしました。それからは人工歯の破損は起きておりません。  しかし、万が一、人工歯に不具合がございましたら迅速に無償にて作り直し致します。
H インプラントの人工歯のネジが緩むトラブル(数年に1度あるかないか)
当院の対策
 ジルコニア人工歯はインプラントに対し、ネジでスクリュー固定してあります。ネジによるスクリュー固定のデメリットは数年に1度、緩む可能性があるということです。しかし、それを上回るメリットがあるのでスクリュー固定にしております。
 人工歯がガタガタしてきて驚かれるかもしれませんが、ネジを締めなおすだけなので深刻な問題ではございません。ご安心ください。
I 遠方へのお引越しをされてしまう場合
 転勤などのでお引越しをされる際、一般的に問題になるのが、次の歯医者さんが入れたインプラントメーカーや型番がわからない事です。
 これは意外に大きな問題です。
またマイナーなメーカーは取り扱っている歯科医院が少なく苦労します。
当院の対策
 この問題は世界中どこの国でも共通した問題でした。ストローマン社がインプラントの製品番号、ロット番号を患者様パスポートに添付して、患者様にお渡しするシステムによりこの問題を解決しました。
 また、日本でもトップシェアメーカーですので、どこに行かれても続きのメンテナンスはできるはずです。

ストローマンアンプル コード

パスポートへ添付

パスポート

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