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参考文献6 part3

インプラントと骨質の関係 その3

臨床から見た骨質の重要性
 荷重のかかったインプラント周囲骨組織は、荷重に対応するような骨の組織構造に適応変化していくことが明らかになってきた。その点を踏まえ、臨床的には骨質をどう理解していけば良いのだろうか?ここでは、インプラント治療における経過不良例を、骨質という観点から考察してみたい。インプラントは一定の確率で失敗が起こり、ロスト(脱落)してしまう。ロストの前段階として排膿や腫れ、感染を伴うインプラント周囲の骨吸収という定番の症状が発症する。
 Espositoらは、インプラントの失敗を大きく2つ、早期失敗と後期失敗に分類して研究した。
早期失敗とは埋入手術から2〜4ヶ月以内で、骨結合(オッセオインテグレーション)獲得の失敗のことである。後期失敗は骨結合(オッセオインテグレーション)獲得後にインプラント周囲炎が発症しインプラントがロストする失敗のことと定義づけた。確かに定義づけしたライン上の失敗はどちらに分類されるか難しい失敗症例もあったが、失敗学という観点からインプラントを評価するには有用な分類であると考えられる。
症例1
埋入から2週間後に排膿を認めインプラントを除去した症例
 54歳男性の患者。某開業医にて左下7にインプラント治療を行なった。その後、同部位の痛みと腫脹が続いた。埋入から2週間後に同部位に排膿がありインプラントを摘出する結果となった。しかし、痛みが取れず、開口障害も発生した。CTを撮影してみたところ、同部位は白っぽくなっており骨硬化像を認めた。硬化した骨は慢性硬化性骨髄炎と診断した。おそらく、埋入する以前から骨硬化しており、慢性硬化性骨髄炎の状態であると考えられた。そこにインプラントを埋入認め慢性から急性への転化が成立し骨髄炎に発展して、症状として開口障害まで出現したものと推察された。抗生物質投与、鎮痛剤投与、局所の洗浄処置で消炎を狙って経過観察して行った。1週間ほどで痛みは消失し、患者は日常生活を送るようになった。患者は再びのインプラント治療を希望したが、硬化した骨が皮質骨と海面骨の通常の構造に戻らないことと、7番の咬合力負担割合は低いことを考えリスクを冒す必要がないことを患者に説明し同意を得たため、インプラント治療は行わなかった。
 このようにインプラント埋入部分の顎骨が骨硬化を起こしていることは臨床上よく起こる。確かに骨密度は高いため初期固定が得やすく、手応えを感じる歯科医師が多いと思われるが、そのインプラントが骨結合(オッセオインテグレーション)を獲得しさらに長期間持つかどうかは、はっきりしない。慢性硬化性骨髄炎は、根管治療後の慢性的な炎症が原因であることが多く臨床上の発生頻度は高い。骨髄炎の組織では骨細胞が減少しており、骨のリモデリングがあまり行われなくなる。骨量が多くても、X線的に不透過像があり骨密度が高そうに見えても、正常な骨代謝が行われていない場合にはインプラント治療としてはふさわしくないと考えられる。
症例2
上顎前歯部のインプラントが上部構造(人工歯)ごと脱落した症例
 55歳の男性の患者。14年前にある開業医にてインプラント治療を行なった。その後、転勤などの理由で通院、メンテナンスを行わなかった。4年ほど前に上顎の上部構造(人工歯)が2本のインプラントが脱落したが放置。最近右頬の腫脹がひとくなってきたため来院した。糖尿病、一日40本以上の喫煙も見られた。
 CT撮影を施行し骨の状態を検討した。インプラント周囲炎を起こしている下顎歯槽骨部分はAxial像にて骨硬化像を認め、慢性骨硬化性骨髄炎を起こしていた。治療計画を作成している最中上部構造は脱落した。脱落したインプラント部位、さらには破折したインプラント部分の周囲骨も骨効果像を認めた。現在、上顎はインプラントを全てスリープさせてフルデンチャーを装着している状況。下顎はそのままにしている。
 この方の症例における問題点はインプラント周囲の骨硬化がインプラント治療の前にすでに起こったものなのかインプラント治療後に慢性的な刺激によって骨硬化したものなのかははっきりしていないという点である。一方、糖尿病や喫煙などが原因であるという可能性も否定できない。しかしこれらの原因のいずれかが骨のリモデリングを遅延させ骨結合(オッセオインテグレーション)が維持できなくなってしまったと推測される。

インプラント 骨質1

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