横浜歯友会で使用しているストローマンインプラントは客観的な研究も十分されております。

インプラント 横浜
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参考文献6 part4

インプラントと骨質の関係 その4

症例3
慢性硬化性顎骨骨髄炎を認めた症例
 48歳の男性の患者。左下67部の疼痛を主訴に来院。痛みが治まらないため同部位の抜歯を行うことになったが、すぐにインプラントに治療を抜歯と同時に行うことになった。骨結合後上部構造を装着したが、すぐに疼痛が発症し激痛で開口障害まで発症してしまった。下顎骨慢性硬化性骨髄炎の急性転化と診断し、インプラントの摘出したのち、消炎処置を継続したところ症状は消失していった。骨髄炎は下顎頭部まで発展していたため最悪下顎半分切除を視野に入れて、現在抗生物質などの保存療法を施しながら治療をしている。この症例は慢性硬化性下顎骨骨髄炎である。歯槽骨レベルの骨硬化症であれば、その部分を骨削除することで骨髄炎の症状を軽減させられる。しかし、このようなびまん性顎骨骨髄炎の場合、根治的には顎骨切除の対象となる場合がある。通常にインプラント治療でここまで激烈な骨硬化症が起こるケースはほとんどない。埋入前に疼痛を考えるとインプラント前に骨髄炎が発症しており、確認しないままインプラントを埋入したため劇症化したものと推測される。
臨床研究の後ろ向き調査
このような背景から、ロスト(脱落)症例を対象にインプラント周囲顎骨のCT画像の骨硬化の程度を後ろ向きに調査した。ロストしたインプラントは臨床症状と脱落の時期に特徴が見られた。早期失敗の場合平均7ヶ月でロストし、いわゆるperi-implantitisにより除去脱落した場合は1年経過してから症状が起こり始め、その後は発症時期に特定の傾向は見られなかった。一方、インプラント体の破折は平均95ヶ月と長期維持ののち発生している。つまりインプラントの失敗にも、その機序にも時間依存性の因子があることを示唆している。さらに後期失敗に関してのみ、ロストしたインプラントの周囲骨のCT値を測定してみると海面骨部分のCT値が非常に高かった。これをもとに解析を行なった結果、CT値が100上昇するごとに2.35倍ほどロストするリスクが高まることがわかった。
考察
今回の症例からわかるのは、インプラント周囲の骨も通常の骨と同様に刺激や侵襲に応じて変化し、さらに骨結合(オッセオインテグレーション)を獲得するためには、骨量だけではなく骨質忘れてはいけない。さらにこれを維持していくには骨の正常なリモデリングが前提となる。骨のリモデリングが何らかの理由で支障をきたす場合、長期的に見ればロストする原因となるうる。つまりは行きたい骨はインプラント周囲でリモデリングを常に行なっており咬合の刺激により適応変化をすることによって骨結合(オッセオインテグレーション)を維持するのである。
 
 さらに従来ソフトボーン(柔らかい骨)と言われインプラントの成績が良くないと言われている骨に反論も多数ありはっきりとしたことが依然わからないままだ。確かに皮質骨が薄く海面骨の成分が多い上顎臼歯部のような場合はドリリング時の手指感覚も物足りなく感じさせ、初期固定も得られにくい。その初期固定が得られず形成したインプラントの穴の中でインプラントが動いてしまうことがロストの原因だとされてきた。一方、ソフトボーンであっても海面骨や骨組織が通常であれば骨のリモデリングが行われ、骨結合までは時間がかかるものの、一度骨結合を獲得すれば問題なく長期予後を望めると考えられる。
 また、今回の症例のように骨硬化を起こしている場合は骨細胞成分が乏しい状態のことが多いためリモデリングが良好でなく長期予後が見込めなかったと思われる。簡単に言えば骨は固すぎても柔らかすぎてもインプラント長期予後の可能性は低くなる。

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内藤の意見
歯の神経を取る治療を根治と言います。根治の後、半分くらいの歯で長期間にわたり慢性の歯根膿瘍ができます。その中には慢性硬化性骨髄炎になっている骨もあり、レントゲンで濃い白色の像(不透過像)を呈します。インプラント前診断においての重要な禁忌症(インプラントをやってはいけない症例)として考えております。このような点からも、抜歯即時インプラントは安易にやるべきではないと考えております。私個人的な意見としては下顎の67番に出現頻度が高いように思っています。(学術的な論文は見たことはありませんが。)
この論文で興味深いのがインプラントのスクリューデザイン(上向き溝)が応力の流れを作り骨質を強くするということです。私自身は初めて聞く内容で斬新に感じました。これから同様の論文が多くなっていくとインプラントのデザインも変わっていくと思われます。ストローマンインプラントのデザインはもう何十年と変わっていませんので、将来は変化があるかもしれません。しかし、これに異を唱える論文も出てくるかもしれませんので、十分に議論が尽くされるまでは慎重に検討すべきかと思います。

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